目の前のニンジン

好きな言葉に「人生は複雑とは限らない、求めるものを知っていれば」 というのがある。映画「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」に出てきた言葉。
求めるものを知っていれば人生に意味が出てくるだろうし、そのために必要なあれこれも自ずと集まってくるだろう。

次の文句も最近、よく思いめぐらす言葉だ。

求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。
だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。

問題は、

「求めなさい」 何を?
「探しなさい」 何を?
「門をたたきなさい」 その門はどこにあるの?

本日天気晴朗ナレドモ

予報によれば北のほうは晴れているとのことだったので、北のほうで昼飯にしよう、ということになった。窓から海と灯台の見える食堂で、大きなブリカマとタイの頭をグリルしたのを注文。とてもおいしかったです

帰りに海軍望楼台に寄ってみた。明治33年に建てられた建物だそうです

日露戦争時には海軍兵が常駐し、バルチック艦隊の北上を監視していたのだそうです

終活の記録 その3

学生の頃、バイトしてためたお金で買ったポータブルデッキ。これをかついで海に行き、マイクをつないで波の音を録音して楽しんでいた。しばらくしてぼくの趣味はビデオ撮影に移り、デッキをかついで海に行くことはなくなった。デッキは納戸の奥で長い眠りに就くことになった。何年か前、ふとこのデッキのことを思い出し、だれかこのデッキの思い出でも書いてないかとネットで検索したところ、ヤフオクに出品されたこのデッキがヒット。その落札価格を見てビックリ。なんと、ジャンク扱いで出品されていながら20万円近くで落札されている。へぇぇーっ、てなわけで、ぼくもヤフオクに出品してみようかと考えたのだが、やったことないし、なんだかめんどくさそう。結局何もしないで放っておいたのだが、新しい年になり、よーし今年こそ本気で終活を始めるぞ、みたいな気分が沸々と湧いてきたので、手始めにこのデッキを処分することに決めた。ヤフオクはめんどうそうなので、買取業者のホームページ上で査定をしたところ、8~10万円との事前査定額がメールで送られてきた。いずれ粗大ゴミに出すつもりだったので、10万円もらえればハッピー、てなわけで、昨日現物を送った。すると早くも今日の夕方、9万円との本査定結果がメールで届いた。9万円は中途半端な気がしたので、電話をして10万円にしろ、と言ったところ、10万円で決着。そんなわけで終活はまだまだ続くのだった。

ふたりを隔てる目に見えない壁

早朝、ヨッパライ某を病院に送り届け、いつもならその足で近くの人工島に遊びに行くのだけど、今日は読みたい本があったので暖房のきいた病院の待合室でそれを読むことにした

昼食は海辺の食堂で、いつものように魚フライ。二人で食事をしながら、さっき読んだ本の感想などを話す。でも、二人の間にある透明な衝立が邪魔をして、話がうまく伝わらない。

読んだのは村上春樹さんの短編集「女のいない男たち」。10年くらい前に一度読んだのだけど、「ドライブマイカー」という映画が何かを受賞した、というので、その原作をもう一度読んでみたくなった。で、その感想。
→ ずいぶん勉強になりました。

帰りに蝋梅を見に行った。春の匂いがした

そんな一日

スマホの引っ越し作業に手間取ってしまい、ベッドにもぐりこんだのが3時過ぎ。どこかにドライブに出かけるつもりだったけど、ベッドから這い出たのが10時過ぎ。外は晴れているが、あたまの中は曇っている。買い物に出かけていたヨッパライ某がパンを買ってきた。「風もないし、お昼は屋上で食べよう」

今日は一日中家にいた。日が西に傾いたころ、屋上でぜんざいを食べた。こんな一日もわるくない、と思った

眠れない夜

明日は休みだぁ~っ!てなわけで今夜はナベ。豆腐と野菜がたくさん入ったモツ鍋。ビールを飲みたかったけど、壊れかけてるヨッパライ某のスマホを、さっき届いた新しいスマホに引継ぐ作業を今夜中にやらないといけないのだった。

ジジーモード

弁当を食べたあと、机の隅に積んである本から一冊取ってページをめくった。

いまでは、きみが作られている粘土はかわいて、固くなってしまっていて、今後、何ものも、最初きみの内に宿っていたかもしれない、眠れる音楽家を、詩人を、あるいはまた天文学者を、目ざめさせることは、はや絶対できなくなってしまった。

サンテグジュペリ 「人間の土地」

年を取るっていうことは、ぼくを作ってる粘土がかわいて、固くなってしまうことなんだろう

A LONG VACATION 6日目 休日気分の終わり

長いようで短かった休みも今日で終わり。明日から仕事なので早朝まだ暗いうちに仕事場に出かけ、明日からの準備。作業を終え、家路についたのが11時半。家に帰りつき、駐車場入り口の塀に打ち付けてある分厚い板の取り外し。20年以上雨ざらし日ざらしだったせいで、ボロボロ。放っておくと、重みで板が外れ、通行人に当たる可能性がある。

板を取り外し、下地をブラシで洗い終わったところで、どこかでランチにしよう、ってことになった。少しでも休日気分を味わおうと、できたら陽だまりのテラス席で食べたいと思い、山の中腹にあるベーグルのおいしい店に車を走らせた

外気温10度。おまけに風が強い。ぼくは力仕事で上着を脱いだまま車に乗ってしまい、シャツ一枚という軽装。一方、ヨッパライ某は北極圏のエスキモーみたいな格好。しかも、さっさと日当たりのいい席に座り込んだ