あたまの中は春なのです

今まで見たことのない訳のわからない恐ろしく変な夢を見て目が覚めた。時計は9時を回っていた。

どこか花でも見に行こう、ってことで、コンビニで買った100円珈琲を飲みながら海沿いの道路を南に走った。昼食はむかしよく行っていた中華料理店でランチセット。ラーメンとチャーハンと魚フライ、サラダがついて750円

風が強かったし、花はもう散っているかもしれないと思ったが、まだ枝にくっついていた

春爛漫、って感じだけど、外気温は9度止まり

チューリップ展をやっていた。あさってまでだそーです

ツマベニチョウのフェアリーが飛んでました。あたまの中は春

愛の温泉たまご

朝早く起きて遠くに行ってみようと思ったのだったが、目が覚めたのは9時だった

山の上の火山湖のウメが咲いてるだろう、ってことで寄ってみた

ほぼ満開。甘い匂いが立ちこめてました

昼食は東洋のナイアガラで

ここの鯉料理には温泉たまごが付いてくる。ヨッパライ某の好物なので、ぼくはいつもこれをヨッパライ某に進呈する。特に感謝されることはない

ふたりでお鍋を

以前、店にちょくちょくきてコーヒーを飲んでいた女の子が久しぶりにやってきた。当時は学生だったが、今はOLとのこと。何か話があるそぶりだったので聞いてみると、当時、家庭教師をしていた学生から切実な相談を受け、どう答えていいかわからず悩んでいるのだという。それは「生きている意味がわからない」みたいなことらしい。なるほど。今度はぼくが悩む番だった。ぼくが同様な悩みにとらわれ、うまく脱出できた経験の持ち主であれば何かヒントになるようなことが言えるのだろうけど。
とりあえずぼくは言った。相手を食事に誘ってみてはどうだろう。一緒に何か食べながら話してみたら。

大切な相手とは一緒に時間をかけて食事をする。ぼくにとっては意味のあるひと時

「あの山並み、白い象みたい」彼女は言った。
「白い象なんて、一度も見たことないな」男はビールを飲んだ。
「ええ、ないでしょうね、あなたは」
「いや、あるかもしれないぞ」男は言った。
「おれが見たことないときみが言ったからって、そのとおりとは限らないんだ」

ヘミングウェイ「白い象のような山並み」

「白い象のような山並み」と「雨の中の猫」。何度読んでも、何かあるとまた読みたくなる。

魚フライもそうだ。心のどこかが疲れてくると、車は海辺の食堂に向かっている

土曜の午後、人生の午後について考える

冷たい風が吹いていた。春なのに。
お昼の弁当を食べた後、リンドバーグ夫人が書いた「海からの贈物」というエッセイを読んでたら、文中に「人生の午後」という言葉が出てきて、ふと我に返った。
心理学者、ユングの言葉に
「人生の午前の法則を、人生の午後に引きずり込む人は、心の損害という代価を支払わなければならない」
というのがあるそうです。以前、このブログに書きましたが、河合隼雄は「対話する人間」で次のように書いてます。


ユングは、「人生の後半」を非常に強調しました。人生を前半と後半とに分けて、前半の課題と後半の課題を分けて考えたらどうか、というのです。前半は、自分がこの世にしっかり生きていく、この社会の中に完全に受けいれられる、あるいは社会の中に貢献するということをやっていくのだけれども、次に非常に大事なことは、その自分は死ぬわけですから、今まで夢中に生きてきたけれども、自分はいったい何のために生きているのだろう、これからどうなるのだろう、いったいどこへ行くのか、といった問いかけに対して答える仕事が、われわれの人生の後半にあるのではないか、というのです。


そんなわけで弁当を食べた土曜の午後、ぼくは好きな音楽をかけ、熱いコーヒーを飲みながら、俺、何のために生きてんだろーな、みたいなことをぼんやり考えていたのであります。

雨の美術館

いつものように敵と戦っていたぼくは間違えて味方を拳銃で撃ってしまい、途方に暮れていた。すると、9時半だよ、めっちゃいい天気だよ!というヨッパライ某の声がして目が覚めた

予報では今日は一日中くもりとのことだったが、カーテンを引くと晴れていた。ヨッパライ某が山の上の美術館に行こう、というのでまだ眠っている頭で車に乗り込んだ

途中、イタリアレストランに寄って昼食。菜の花とアンチョビのなんとかというパスタ。菜の花がほんのり苦くて、とてもおいしかったです

レストランを出たときはまだ晴れていたが、次第に灰色の雲が空を覆いはじめ、やがて雨が降り出した

きっと雨のせいで、だれもいない美術館。建物は工事中で、屋外に展示してある作品しか見ることができない

傘をさして歩くぼくも、いつしか森の中の作品の一つになってしまう

春のにおい

用事が思ったより早く終わったのでドライブに出かけた

海の前にある古民家で昼ごはん。土鍋で炊いたご飯がとてもおいしかったです。

植物園に行って、明るい日差しの中をブラブラ散歩。アカシアがほぼ満開。甘酸っぱい香りがあたり一面に漂ってました

早咲きの桜、イズノオドリコは五分咲きといったところ。

海の向こうに見えるのは灰を降らせることで有名なあの火山

夕食は道の駅で買ってきたスナップエンドウをマヨネーズで炒めたものを添えたハンバーグカレー。ちなみにわが家のカレーはココナッツミルクをたっぷり入れたタイカレー。南国の風味なのです