ヒマワリとシロクマ

用事が終わったのが午後一時。近くをうろついている台風のせいで空は曇っていた。海の近くの中華料理店で昼食を済ませ、なにかヒンヤリしたものが食べたくなって、シロクマでも食おう、ということになった。山道をシロクマ屋に向かって走っているとき、ふと、ヒマワリ畑が途中にあるのを思い出し、天気は悪いけどちょっと寄ってみることにした。駐車場に車を停め、ヒマワリ畑へと歩いていると、突然大粒の雨が降り出した。雨が小降りになるのを待って、あたりを少し散歩し、写真を撮った。ヨッパライ某はいつものようにどこかにいなくなっていたが、ずぶ濡れになって車に帰ってきた。ふっ、あんた、青春してるね

使えるけど趣味の機械とはいえない

お昼過ぎ、あたりが暗くなってポツリポツリ雨が降り始め、やがて雷雨になった。お客さんが帰られ、手が空いたので、カバンからICレコーダーを取り出し、外に出て雷の音を録音した。安いちっぽけなレコーダーなのに、ちゃんと録音できる。ん10年前、ぼくは生録に凝っていて、波の音や雷、花火の音を録音し、それをステレオ装置で聞いて楽しんでいた。明るいとは言えないが、今思えば悪くない趣味だったと思う。

前述のICレコーダーで録音した今日の雷の音。歪むことなく、ちゃんと録音されている。

その当時使っていたテープレコーダー。重さ5.8kg。これにマイクを2本つないで、海や山をうろついていた。ちなみに今日使ったICレコーダーは54g

さらば自分と言おう

ある詩人が、ピカソの絵を見ると自分がいかに不自由であるかがわかる。みたいなことを書いてた。
そこでぼくもピカソの絵を見てみることにした。ネットで。
そして、ほんとだ、と思った。
自分を縛っているのは古い自分だ。古い自分がぼくを不自由にしている。
古い自分を脱ぎ捨てなきゃ

37度

壁の時計は午後3時30分を指していた。外はずいぶん暑そうだ。どれくらい暑いのだろう。ぼくはカメラを手に、お隣の庭に散歩に出かけた。こんだけ暑けりゃお客さんも来ないだろう、と勝手に決めつけて。

外壁にかかっている寒暖計を見ると、37度。微熱だ。ぐ近くにイチジクの木が植えてあって、実がピンクに染まっていた。実がない時は、欲しいとも思わないつまらない木なのだけど、ピンクの実を見たら急に欲しくなった。店に戻り、ネットで調べると、1メートルくらいの苗が2000円で売っていた。どうしよう。今植えても、実がなるのは来年の夏か、それ以降だ。

噴水

前回、肋骨にひびが入った時は4週間で完治した。今回も4週間で治るだろうと思ったのに、まだ痛い。寝返りを打つ時に目が覚めるせいで、眠りが浅い。休日の朝くらい、ぐっすり眠ってスッキリ目ざめたいのに

家にいるのが嫌なので車を走らせた。行先はどこでも構わない。夏なので南に走った

真昼の植物園。園の外れまで、坂を上り、坂を下る。カンカン照りのせいか、だれもいない。噴水の横で休憩。何か考えているようで、何も考えてない。水の音しか聞こえない

体重計?

20年近く使っていた体重計が壊れたので新しいブツを注文した。2300円。いま、説明書を読んでいるところ。体重計を買ったつもりでいたのだが、説明書には体組成計と書いてある。なんだこれ。ページをめくってみたが、よくわからない。

10年前、誕生プレゼントにもらったブツも体重計のようで違うものだった。これは体重を計るのではなく、落とすためのものだった

落書き

ニューヨークの病院の壁に書かれているという、患者の落書きを読んで、ぼくもそれなりに年をとったんだな、としみじみ思った。若いときのぼくが読んでも、ばかばかしく思えて読み飛ばしたに違いない

大事を成そうとして力を与えてほしいと神に求めたのに
慎み深く従順であるようにと弱さを授かった

より偉大なことができるように健康を求めたのに
よりよきことができるようにと病弱を与えられた

幸せになろうとして富を求めたのに
賢明であるようにと貧困を授かった

世の人々の賞賛を得ようとして権力を求めたのに
神の前にひざまずくようにと弱さを授かった

人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに
あらゆるものを喜べるようにと生命を授かった

求めたものは一つとして与えられなかったが願いはすべて聞き届けられた

神の意にそわぬ者であるにもかかわらず
心の中の言い表せない祈りはすべてかなえられた

私はあらゆる人々の中で最も豊かに祝福されたのだ

(ニューヨーク大学リハビリセンターの壁に書かれた患者の落書き)

痩せたカマキリ

朝、冷蔵庫から牛乳パックを取り出していると、ヨッパライ某が変なことを言った。外に枝みたいなカマキリがいるよ。ぼくは寝ぼけた頭で枝みたいなカマキリを想像してみた。むかし、ツイギーという痩せこけたモデルがお菓子のCMに出ていたが、ツイギーとは枝のことだった。痩せたカマキリか。かわいそうに。ぼくは少し悲しくなり、牛乳をレンジに入れてタイマーをひねった。しかしその後、想像上のカマキリは違う形になって像を結んだ。それはナナフシだった。ヨッパライ某に、それはナナフシだと思うよ、と言ってみたが、なにそれ、みたいな顔をしただけだった。外に出てみると、かわいくないムシが葉っぱにとまっていた。ちなみに左が頭。右が頭だったら、少しはかわいいんだけどね

限りなく透明に近い

夏を快適に、かつ楽しく過ごすには適切な小道具が必要だ。ビーサン、麦わら、花火、ソーメン、金鳥蚊取り線香、スイカ、ラテン音楽、ビール、etc、そして、ウォッカ。というわけで、ヨッパライ某に頼んで、いつもの安いウォッカを買ってきてもらった。冷蔵庫に果物があったら、それを入れて飲もうと思ったけど、なにもなかった

ブラジルみたいな夏

朝起きると机に2000円置いてあった。これはいわゆる一つの今日の昼食代なのだった。家人はどこかにタイ料理を食べに行ったのだ。ポケットに2000円突っ込んで車のエンジンをかけ、どこに行くかも考えず、車を走らせた。カーステレオのスイッチを入れると、先日iPodに入れたブラジル音楽が流れ始めた。このアルバムはなかなかすごい。何がすごいかというと100曲入って900円なのだ。一曲9円。いくら安くても選曲や演奏がスカだったら意味がないが、これがとてもいい。(こちらで試聴できます)今年の夏、あなたもおひとついかがでしょう? というわけで、近くの海で昼食をとり、砂浜をテキトーにうろついて帰宅するつもりでいたのだが、ノリのいい音楽のせいで、アクセルとハンドルがいうことを聞かず、車は勝手に南へと走ってしまった。

夏といえばやはりハワイ。遠くに見えるのはダイヤモンドヘッド

ハワイといえば007

はらが減ったので海の近くのレストランに入った。遠くに見えるのは硫黄島

ナントカのバジルソースなんとか

デッキでは、あちこちでネコが昼寝していた。生まれたばかりの子猫もテーブルのそばで寝ていて、もう少しで踏んづけるところだった

硫黄島の前を、変な形の船が横切っていく

船に書いてある文字をデッキに据え付けてある双眼鏡で読むと、CMA CGMと書いてあった

レストランの横にあるアロエ畑