夕食後、おニューの手袋をはめて散歩に出かけた。思ったほど暖かくない。1200円のやつにすればよかった、と、悔やみながら歩いているうちに暖かくなってきた。遊歩道を歩いていると、どこからか中学生が近づいてきて、一緒に歩いてもいいですか、という。いいよ、というと、暗いところを歩くのが怖くて、というので、何が怖いの、幽霊?と聞くと、うん。という。ふーん、家はどこ?ときくと、〇〇町。さっきそこを歩いてきたので引き返す気にならなかった。ぼくはこのまままっすぐ行くよ、というと、彼はうなだれ、だまって右の道に歩いて行った