通夜

黒い服を着込んで海沿いの道路を走る。
時計は22時を回った。夜の道路。
低くうなるタイヤの音が海鳴りのようだ。
夜を浸食した海が暗い道路を覆う。
海の底を走って死んだ人に会いに行く。

“通夜” への2件の返信

  1. 亡くなった方、幸せだったと想います。
    どんな時間でも、駆けつけてくれる人。
    そんな人、なかなか居ないです。。。
    もし、それが、私だったら、嬉しかった。と、想います。

  2. 亡くなった方のしあわせ、ぼくは思いつかなかった。
    ゆきちさんのこのコメントを読んで、初めてそういう思いがあることに気づいた気がします。
    最後の一行で。

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