Treasure map

160920_01子供のころ、雑誌のオマケに「宝の地図」が付いていたことがあった。でも本物の宝の地図が雑誌なんかに付いてくるはずがない。そんなことは子供にだってわかる。しかし、ぼくは気づいた。宝の地図は身近なところにあったのだ。でもそれは見慣れた地図とは異なった体裁をしている。なんだ、これでは地図好きのぼくにも見抜けるはずがない。強いて言えば、それはあぶり出しのようなものだ。時間をかけて熱心にみていると、はじめのうちは見えなかった地図が次第に浮かび上がってくる。見える人には見える話だ。