雨の金曜日

朝から雨が降っている。観葉植物を外に出して雨にあてる。観葉植物の葉に当たる雨の音が、寝ぼけた耳に心地よい。スイレン鉢を見ると、葉っぱの上に何かきたないものが載っているように見えた。よく見るとそれはイボガエルだった。子供の頃、こいつを素手でつかんで手のひらに小さなイボができたことがあった。アマガエルは好きだったが、こいつはいつまでも好きになれなかった。それにしても、なぜこんなところにいるのだろう。ここは高台にある団地で、近くに川や池はない。ワープしてきたのだろうか。ナメクジがワープすることは科学者の間でもよく知られているが、イボガエルにもそのような能力が備わっているのかもしれない。昼頃、金曜日の男が人生に疲れたような顔をしてやってきた。熱いコーヒーを淹れると、それをドラマの主人公のような顔をしてうまそうに飲んだ

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