西日のあたる店

141120_01 私はとある珈琲店の客だ。ほぼ一週間に一度、この珈琲店のドアを開ける。どういう仕掛けか知らないが、取っ手を引くとお化け屋敷のような音がする。階段にも趣向を凝らしているようで、日暮れ時には突き当たりの壁に妙なシルエットが浮かぶ。客へのサービスのつもりかもしれないが、実のところ、そんなサービスはどうでもいい。珈琲がうまければそれでいい