朝、ケータイが鳴った。手に取ると「非通知」と表示されている。通話ボタンを押し、普通に名乗ると、ブチッ、と切れた。ムカー。なんて気分の悪い。相手はどんなやつだろう。ぼくのあたまに浮かんだのは痩せて頬のこけた陰気な顔の男だった。今日は休日。おまけに朝から天気もよい。それなのに彼には誘う相手がいない。とうぜん、腹が立ってくる。そこで、適当な番号に電話をかけてみたのだ。かわいい女性が出るのを願って。ところが電話に出たのは無愛想な男だった
朝、ケータイが鳴った。手に取ると「非通知」と表示されている。通話ボタンを押し、普通に名乗ると、ブチッ、と切れた。ムカー。なんて気分の悪い。相手はどんなやつだろう。ぼくのあたまに浮かんだのは痩せて頬のこけた陰気な顔の男だった。今日は休日。おまけに朝から天気もよい。それなのに彼には誘う相手がいない。とうぜん、腹が立ってくる。そこで、適当な番号に電話をかけてみたのだ。かわいい女性が出るのを願って。ところが電話に出たのは無愛想な男だった