夢を見なかった。いつもなら理解に苦しむ奇妙な夢で目が覚めるのに。ベッドの向こうで時計は10時を指していた。まだ眠かったけど、あと3時間は眠れそうだったけど、貴重な休日なので起きることにした カーテンを引くと、予想に反して青い空が山の向こうまで広がっていた。こんなに晴れるんだったら、海水浴に行けばよかった 水筒に氷水を入れ、カメラを持って車に乗った。夏にはすることが多い。しろくまを食べたり、花火をしたり、海水浴に行ったり、バーベキューをしたり、ひまわりの写真も撮らなくてはならないし、ちょっと考えただけで次々と頭に浮かんでくる。夏ってどうしてこう忙しいのだろう海に行ってソフトクリームを食べた。どういうわけか、ここでも某カメラマン夫婦と出くわしてしまった。向こうもそう思ったらしく、どうしてでしょうね、と彼女は首をひねった