長い休日の二日目は自宅の大掃除であった。簡単な朝食を済ませると、いつものように風呂の掃除に突入。スポンジにカビキラーを吹き付け、それで壁のタイルを拭いていく。半分ほど拭き終わったあたりで気分が悪くなった。目も痛い。クラクラしながらしつこく拭き続けていると虹色の幻覚が現れた。このままでは死ぬかもしれないと思い、よろめきながらベランダに出た。するとそこには、ゾウキンと化したスナフキンが。トイレ掃除担当、息子の仕業だった。ああ、ぼくの大事なスナフキンのタオル。風呂掃除は午前中一杯かかった。
次は台所の掃除だ。換気扇のファン、レンジの五徳や受け皿を外し、大きなバケツに投げ込む。そして、特殊な洗剤に3時間ほど浸け置く。その間に、台所の壁や流し台にこびりついた油汚れをゴシゴシ擦り取る。BGMはマーラーの大地の歌とバッハのマタイ受難曲を選んだ。3時間ほどの作業なので、マタイが終わる頃に作業は終了する。
掃除の途中、屋上に上がって今年最後の太陽を見た。夕日を眺めていると、訳もなく、しんみりした気分になった。
作業が長引いたせいで、夕食は8時過ぎになってしまった。
夕食は、年越しソバ。
来年もよろしく!