A LONG VACATION 1日目

この日、多くの人たちがするように、積み重ねた石を掃除するため、花束を抱えて山の斜面に出かけた。石のまわりには草や苔が生えていていい感じだった。そこで、ぼくはこのままの方がいいと思う、と言ってみたが無視された

積み重ねた石の掃除を終え、店に向かい、店内の大掃除を始めた。機械に取り付けてある煙突やモーターを外し、中のススなどを取り除く。なかなか大変な作業だ

昼食は近くの駅で、いつものようにラーメン。いつもなら長い行列ができているのだが、行列はなく、空席もいくつかあった

ぼくはいつものように大盛り。ヨッパライ某は普通サイズ

作業が終わったのが3時頃。家に帰ってアイスキャンデーを2個食べ、コーヒーを3杯飲んだ

夕食は漁港近くのスシ屋で安い方のスシを食べるつもりだったが、予約の電話をすると、夜はテイクアウトしかやってません、と言われた。ヨッパライ某に、どこで食べようか、というと、ソーメン流しはどう? というので、そうすることにした。車を走らせながら、ふと気づいた。「昼も麺類だったぜ?」するとヨッパライ某は「あ、ほんとだ」と言った

ソーメン流しの帰りに山の上にある展望所に寄って星空の写真を撮ることにした。ヨッパライ某は車に残る、というので、ぼくは懐中電灯を持って一人で展望所に歩いて行った。展望所には外灯がなく、真っ暗で怖かったが、しばらくして女の子が流星群の写真を撮りにやってきたので、彼女と星や宇宙の話をしながら写真を撮った。彼女は宮沢賢治の銀河鉄道の夜を読んで宇宙が好きになったのだという。真っ暗だったせいで、彼女がどんな顔なのかもわからなかった

写真下の山は開聞岳。銀河の左の明るい星は木星と土星