ねえ君、二人でどこへ行こうと勝手なんだが、花の咲くところへ行きたいと思っていたのさ
高速を飛ばし、北に向かっていた。長い坂を走っているとルームミラーに銀ピカの怪しい高級国産車が。ぼくはスピードを落とし、すーっと登坂車線に移った。すぐさま銀ピカの屋根から赤い回転灯が飛び出した。ぼくはロックオンされていたらしい。ところがぼくを追い抜いたあと、すぐに回転灯を引っ込め、そのまま先に行ってしまった
何の日か忘れてしまったが今日は祝日だった。つまり、どこに行っても、うんざりするほど人が多い。しかし、高速道路を高速で走ってきたおかげで人はまだ少なかった。花の中を歩き、帰るころになって砂糖にアリが群がるように人が集まりはじめた。
近くのメガネ橋に寄ってみた
月の木川橋というのが正式な名前
人が渡るためではなく、木材運搬用のトロッコ軌道の一部として造られたそうです
下を見る勇気はありません
峠に向かう途中にあるソバ屋で昼食
帰りは高速を使わずに走った。あちこちで金木犀が匂っていた