マシーンの時間、ヒトの時間

110719_01
レーザーディスクを初めて見たのは東京の某デパートの電気売り場だった。その機械はまだ販売されておらず、たまたまその日、メーカーによるデモンストレーションが開催されていたのだった。ぼくは驚いた。薄っぺらい30センチのレコード盤にきれいな映像が入っている、スゴイ時代になったものだ、と。その数年後、ぼくはその機械を購入し、30センチの円盤をトレイに載せて好きな映画を楽しんだ。ジャケットの大きさは必要な写真と文字を載せるのにちょうどよい大きさだった。ヒトには、ちょうどよい時間の流れと、頃合のよいサイズがある。それを無理なく楽しむのが贅沢というものだろう。