まどろみ男

1004_02_01
いつも眠そうな顔でやってくるお客さんがいる。
彼の顔は、まぶたの3分の1がいつも閉じてる。
とにかく眠いんですよ、と、彼は言う。
なにかまずい病気なんじゃないの? と、ぼくが言うと、違いますよ、という。
ぼくは彼のことをスランバーマンと呼んでいる。
しかし、人のことを言っていられなくなった。
どういうわけか、ここのところ眠くてしょうがない。
じっとしていると、いつの間にかまぶたが下りてくる。
眠り足りているはずなのだが。
春だからだろうか。