メガネ

新しく作ったメガネを今日かけてみた。みちがえるほど世界が明るい。なんのことはない、今までかけてたメガネには色が入っていたのだ。先入観や感情にとらわれて人を見ることを、色メガネで見る、という。でも人は先入観なしで物を見ることはできない。知らないものを認めることは不可能なのだ。こんな歌がある。「おさなごの、しだいしだいに知恵づきて、仏に遠くなるぞ悲しき」おそらく、多くの人は勉学を積むことでモノが見えるようになると信じている。でも、その努力は目的とは裏腹に色メガネを濃くする方向に働くかもしれない。