昼過ぎ、はあぶ工房のMさんが珈琲豆を買いにいらした。
ぼくはちょうど、駐車場の花壇に生えてきたトウワタの写真を撮ってきたところだった。
「トウワタって知ってます?」
ぼくはMさんに聞いた。
「もちろん」と、Mさんは言った。
「駐車場の花壇に自然に生えてきたんですよ」というと、
「あの種は風でフワフワ飛ぶからね」と、笑いながらいった。
Mさんは、自宅のハーブ園で栽培しているハーブで、ハーブソルトを作っている。当店で販売しているハーブソルトがそれ。だから植物の話になると、顔がほころんでくる。
「そのトウワタに、チョウが卵を生むんですよ。カバマダラという」
ぼくは言った。
「へえ~、アサギマダラなら知ってるけれど」
Mさんは興味深そうにうなずいた。
「カバマダラは南の島にいるチョウなんです。そのチョウが数日前、花壇に生えてきたトウワタに卵を産みつけたんですよ」
ぼくはうれしくなって、トウワタとカバマダラの話を始めてしまった。今思えば、オレって、変。でも、ぼくは気づいた。ぼくに必要なのは、花やチョウの話ができる人と、時々珈琲を飲むことなんだな、って。
“蝶の話” への2件の返信
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>ぼくは気づいた。ぼくに必要なのは、花やチョウの話ができる人と、時々珈琲を飲むことなんだな、って。
・・・それは、足を運ぶ客側にも同じことが言えます↑(^^_)ルン♪
私も近場に居たら、常連さんの仲間入り[E:cafe]しますよ、絶対!
あっ~~もう既に常連ですねココの[E:smile][E:foot]
あ~っ、ぼくも、そんな店が近くにあったら、常連になるんですけど・・・
そして、コーヒーがウマければ言うことなしだな。