西日がカウンターを赤く染めている。
ぼくは夕日を背にした老人と珈琲を飲んでいる。
人生に退屈した男。
ぼくはふと思い出す。ずいぶん前に読んだ、ある物語を。
それはアメリカ人が書いた、名もない漁師の物語。
来る日も来る日も魚が捕れない、老いた漁師の話。
しかしある日、思い立って沖に舟を出した彼は、ついに大きな魚を仕留める。だがその魚を曳いて帰るうちに魚はサメに食い尽くされ、骨だけになってしまう。しかし彼は満足だった。
そんな話。
“沖に舟を出せ” への5件の返信
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"The Old Man and the Sea"[E:fish]ですね!
若い頃に読んだだけですが、年を重ねて再び手にとって見るとまた違った受け止め方をするのでしょうね~[E:book]。
不器用な人生でもまぁ~いいかー、な~んてね(笑)
"The Old Man and the Sea"ですよ!
高校時代に英語の先生がリーダーの副読本に使ったばっかりに、苦い思い出がいっぱいです。
不器用な、できの悪い生徒でした……(*^.^*)
そう、"The Old Man and the Sea"でした!
☆chikako~♪さん、たぶん、今読むと、若いころとはずいぶん違った情景が浮かんでくるのではないかと思います。chikako~♪さんは女性ですけど、おそらく今では主人公サンチャゴの心情が良くわかるようになっていて、読みすすむほどにサンチャゴが愛おしく感じられ、同時に自分が愛すべき一人の人間であることに気づく、そんな気がします。な~んちゃって(笑)
☆チャーリーさん、チャーリーさんのコメントを読む限り、苦い思い出が多いようですね(笑) でも、男の顔は人生の苦味によって作られるような気もします。そう、チャーリーさんの顔がボギーのように渋い理由がこれでわかったというわけです。
ボギーにされちゃった……予想通り (*^.^*)
では、この次店にいらしたときは、こう言ってください。
Play it, Sam. Play 'As Time Goes By.
いちお、CDはあります(笑)