正月モード4日目

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朝起きたら晴れていた。
そういうわけなので、今日は南に走ることにした。
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海が輝いている砂浜を歩いていると、懐かしい記憶が次々に蘇ってきて、なんだか切なくなる。ぼくにとってここは記憶の海。
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腹が減ってきたので、ハーブ園にあるレストランに行った。
すると、注文をとりにきた店の方が
「ギックリ腰はよくなりました?」
と言って微笑んだ。ぼくはすっかり忘れていたのだが、前回この店に来たときに、あの白いチャンピオンベルトを店の人に見せびらかしたのだった。デザートはもちろん、ハイビスカスのシャーベット。ぼくはこれを食べないと年が明けない。ような気がする。
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食事を終える頃、大粒のうろこ雲が空を覆いはじめていた。ぼくは某植物園へ行き、太陽の下でキラキラ輝くチューリップを見たかったのだけど、植物園に着いたときには空はもうすっかり曇っていた。曇り空のチューリップたちは、こころなしか申し訳なさそうに見えた。でも悪いのは君たちじゃない。もちろん、ぼくでもない。
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この植物園には伊豆の踊り子という早咲きの桜が植えてあって、2月上旬には満開になる。見ると、つぼみがふくらみ始めている。よく見ると、気の早い花が二輪咲いていた。春よこい。
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見晴らしのよいベンチに座って、ポットの熱いコーヒーを飲んだ。ニューギニアで大きな地震があったそうだが、ここから見る海は静かで穏やかだった。