海馬 love

5年くらい前からだと思う。あまり酒を飲まなくなった。今では缶ビールを月に2~3本開けるくらい。わが家の屋上で、夕日が沈んでいくのを眺めながら、のんびり飲む。(ぼくってロマンチスト)。家の中ではめったに飲まない。ところで、アルコールは脳に悪いんだそーです。記憶をつくりだす「海馬」という器官が縮んでしまうんだって。海馬が縮むとどうなるか。困ったことに記憶力が低下する。自分がしたこと、話したことを次々に忘れてしまうのは、なんだかもったいない。ぼくはケチなので、楽しい記憶は大事にとっておきたいと思う。というわけで、記憶を大切にしたいなら海馬をいたわらなきゃ、と思った次第です


頭の働きを鈍らせるやめにくい「悪習慣」3つ
毎日の食生活や習慣が脳機能に影響する

科学的にもアルコールが脳に悪影響を与えることは実証されています。オックスフォード大学とロンドン大学の研究チームは、脳のMRI(核磁気共鳴画像法)検査を受けた平均43歳の男女550人を対象に過去30年のデータを解析した結果、飲酒量が多いと海馬萎縮を発症するリスクが高まり、記憶や空間認知に影響を及ぼす可能性があるという研究を発表しています。海馬の萎縮リスクは、アルコールを飲まないグループと比べて、週30ドリンク(1ドリンクはアルコール8グラム、アルコール度数5%のビール200mlに相当)以上の多量飲酒のグループで5.8倍、週14~21ドリンクの適量飲酒のグループでも3.4倍高まります。さらに、週1~7ドリンク未満しか飲まないグループでも、海馬の萎縮リスクを抑制する効果はみられなかったとのことです。飲み過ぎが脳によくないことは数値からも明らかになっていますが、適量のお酒でも脳にダメージを与えていることがわかります。この検査を受けた平均年齢は43歳と、決して高齢ではない現役世代の頃から影響が現れやすいということも注目に値します。