地球大接近

今宵、火星人たちは地球に望遠鏡を向けて楽しんでいるに違いない。ニュースでは「15年ぶりの地球大接近」を大々的に報じたことだろう。火星人はヒマなのでそういう役に立たない話題でも盛りあがることができる。一方、地球から火星を眺めるつもりだったぼくは(もちろん缶ビール片手に)、今宵、一人さびしくパソコンに向かっている。迷惑なカメ台風が近くをうろついているせいだ。今夜は望遠鏡を火星に向け、写真を撮影する予定にしていた。そのためにamazonで器具も調達していたのに

夏に読みたくなる本の一つにブラッドベリの火星年代記がある。これはSFに分類されるのだけど、内容は壮大な抒情詩といった趣。ちょっと枯れた大人向きの、切ない物語。いや、絵本かな。絵はないけれど