あのとき君は

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あのとき君は真剣な顔で言った。明けないツユはない、明けない夜がないようにね、と。ぼくにはそれが含蓄のある重要な言葉に聞こえた。紙に書いてトイレに貼っておこうとさえ思った。でも、今は違う

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ツユが明けるとクラゲだって空を飛ぶんだ。あのとき君は青い空を見上げ、真剣な顔でそう言ったね。ぼくはおどろいて返す言葉もなかった。ただ、なんて美しい詩なんだろう、と、心から感心していた。でも今は違う

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ツユの明けた夜、ぼくは久しぶりに星を見ながらビールを飲んだ。君は思わないかい? 人生に酔えなきゃ、つまらない