孤独の発明

170712_01

おもしろそうな題名に惹かれて購入したものの、読まずにほったらかしている本がたくさんある。そんな中から、なぜか、今読むべき本のような気がして、ポールオースターの「孤独の発明」を手にとった。それはポールオースターが亡き父親の実像を求めて回顧、苦闘する自伝的作品。ぼくは近頃よく思う。果たしてぼくは親、兄弟、配偶者、子供、親友らの実像をつかんでいるだろうか。勝手に作り上げた虚像と格闘していやしないか。むなしい一人芝居を演じて満足しているのでは? 孤独の発明とは言い得て妙だ