クーラー入れて夏がクラー

170520_01

昨日の午後やってきたお客さんは鼻の頭に汗が光っていた。コーヒーを切らしたので必死に自転車をこいでやってきたのだという。
暑いわね、と彼女は言った。
少しね、と、ぼくは言った。強い西日が彼女を照らしていた。
クーラーは?と、怒った顔で彼女は言った。
室外機の扉が開けられなくてね、車がじゃまなんだ。と、ぼくは言った。
そう、あたし、帰る。と、彼女は言ったが、言っただけだった。
というわけで、今日、室外機の扉を開け、クーラーのスイッチを入れた。