朝、コーヒーを飲んでいると雨が降り出した。予報通りだ。こういう朝は風呂の掃除などをするのがいい。壁のタイルの掃除を終えたところで、ちょっと一服。リビングの雨戸を閉めて録画してあった映画を見た映画を見終わって雨戸をあけ、風呂掃除の続きをした。遅い昼食を食べていると雨が小降りになってきたあの公園ではバラが咲いているだろうな。ちょっと風が強いけど、バラの匂いでもかぎに行くことにしようバラ園の傍らに車を止め、ドアを開けると、日常を遊離した甘い匂いがぼくを包み、まるで遠い異郷に迷い込んだような錯覚に陥った丘の上ではポピーが咲き始めている日が沈むころになって、雲が晴れ、日が差してきたバラの表情がにわかに明るくなった