朝起きて屋上に上がると、世界の様子が変化していた 日曜日なのに、しかも大雪だというのに、ぼくは仕事。店の前の通りも派手に吹雪いていた店の向かいの赤い門。雪でよく見えない。高台にある自宅周辺の積雪がひどくなったらバスで帰るつもりでいた。ところが、バスは3時で運休となってしまった 閉店後、雪の降りしきる夜道を自宅へと急いだ。急がないと高台ではすぐに雪が積もる。大雪のせいか、車はほとんど走っていない。路面は雪に覆われて真っ白。交差点で停止しないよう、スピードを調整しながら走る。上り坂で止まるとスリップして発進できなくなるから。スピードをキープし、ドリフトしながら交差点を曲がっていく。わが家が見えてきた。いつもならバックで駐車するのだけど、止まると動けなくなるので頭から突っ込む。やれやれ、家に帰るのも命がけだ 夜中の12時ころ、外に出てみたら月が出ていた。昼のように明るくてびっくりした