市場原理の問題点とエイプリルフール

150401_01 お客さんから、おもしろいから読んでみて、と渡された本。おもしろかったけど、読んだ後、頭のすみにイヤなしこりが残った。著者の目的がそれだからその意図はまんまと成功している。でも、今のぼくはそれを望んでいない。春だから。春は何もなくても心の安定を欠く。というわけで、にわかに湧き上がった心の中の暗雲を吹き払うべく、しばし沈思黙考。やがて思い立ち、マイケルサンデルのあの本を読み返してみる。この本は正義について語っている。そして市場原理主義についてもその観点から分析しており、件の本の提起する問題の闇に光を投じる。読み進んでいくとカントの理性の話しが出てくる。カントによれば、どんな場合でもウソをついてはいけないのだそうだ。今日のぼくはカントの意見に従いたい気分だった。心の暗雲の問題ゆえに。そういうわけで、今日はウソをつかないことにしたのだった