嫌われる勇気?

150208_01 息子が、読んでみて、というので読み始めた自己啓発本。今、ベストセラーになっているようです。いまさら自己啓発本なんて、とバカにしながら読み始めたのですが、これがケッコウおもしろい。社会に出て間もないころ、デール・カーネギーの、道は開ける、と、人を動かす、という二冊の啓発本を購読して大いに感動し、繰り返し読んだものでしたが、そのカーネギーは本書で扱っているアドラー心理学の影響を強く受けているのだそうです。読み進んでいくと、なるほど、と思わされる部分が多々あります。ところで著者の一人、哲学者の岸見一郎さんが、あとがきに次のように書かれていたのが新鮮で、あらためて感じ入ってしまいました。「…哲学のもとの意味は「知」ではなく、「知を愛すること」であり、知らないことを知ろうとすること、知にいたる過程こそが重要だからです。最終的に知に到達できるかどうかは問題になりません…」 一方、もう一人の著者、ライターの古賀史健さんの文章術も見逃せません。カーネギーの「人を動かす」に述べられている教えを巧みに応用していますから。そこを意識して読むなら、人に読ませる文章を書くテクニックも同時に会得することが可能…。?