というわけで大掃除は今日も続くのであった。今日はわが家の大掃除。しなければしないで済む。だれに怒られるわけでもない。給料が減るわけでもない。しかし、大掃除というものは作業である前に行事なのである。では、行事を抜いてしまうとどうなるか。人生の節目がまたひとつ減り、ツルンとした棒みたいな人生になってしまうのだ。振り返っても何もない。そこにはただ風が吹いているだけ。後で泣いてももう遅い。というわけで、ブツブツ言いながらいつものように風呂掃除に取り掛かった。今回はいつもとは少し違う作戦を立ててみた。カビキラーをむやみに吹き付けるのではなく、刷毛で直接塗りつけてみようではないか、というものだ。しかし、残念なことに今年はあまりカビが発生していなかった。でも、せっかく思いついたのでやってみることにした。カビキラーの液をコップに少し移し、絵筆を突っ込んでタイルの目地に沿って塗りつけていく。すると、なんと、刷毛が少しずつ減っていくではないか。そうか、上等な絵筆を選んだのがまずかった。動物の毛を贅沢に使った絵筆だったのだが、毛がタンパク質だったために、カビキラーが分解してしまったらしい。余計なことをしやがって。やぁね。などと書いているうちに字数がオーバーしてしまった。言うまでもないが、字が多い文は嫌われるのである。とにかく、今日はまる一日、掃除をやっていた。その最中、注文しておいたカメラのレンズが届いた。掃除を終え、夜が来て、さっき箱を開けてみた。さっそくカメラに取り付けてみると…。うふ。明日はこれで写真を撮るんだ~~~っ!