変身

怖い夢だった。ぼくは夢の中でずっと叫んでいた。何で叫んでいたのかは分からない。ベッドから起き上がって時計を見ると、午前3時を少し回ったところだった。のどがカラカラに渇いている。ぼくはキッチンに下りて冷たい水を何杯か飲んだ。体が冷えて少し落ちついてきた。そのときふと、背中に今までにない奇妙な違和感があるのに気づいた。焼けるような疼き、そこだけ自分の体ではないような感覚。得体の知れないなにかが皮膚を突き破って飛び出そうとしているような。デビルマン。そう、デビルマンだ。今まさに、ぼくの背中には巨大なコウモリの翼が生えようとしている。ああ、まさかこのぼくがデビルマンだったなんて。だが、よく考えてみたら昨日の海水浴で背中が真っ赤に日焼けしていたのだった

“変身” への2件の返信

  1. 背中には手が届かなくて塗れなかったんです。
    顔と肩は、メンソレータムのおかげか、大丈夫でした。
    ところでその昔、ダジャレクイズが流行った時に、こういうのがありましたね。ご主人ならご存知かもしれませんが。
    Q. ビルから出てくる男はだれ?
    A. デビルマン

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