朝、何か楽しみがあると早く起きることができる。むかしはコーヒーだった。起きて熱いコーヒーが飲めると思うと、朝早く起きるのは苦にならなかった。でも、サラリーマンをやめてコーヒー屋を始めると、朝起きてコーヒーを飲むのは、さほど楽しみではなくなった。一日中、好きなときに好きなだけ飲めるようになったからだ。最近ぼくは早く起きる。それは、庭に咲いたつつじの花を見るのが楽しみだから。ぼくは朝がヨワイ。ぼんやりしていて、ぼくがだれなのかも分からない。世界と自分の区別が付かない。朝のぼくは自我の壁がペラペラに薄いのだ。生まれたばかりのぼくの意識は朝の空気に溶け出し、朝日を浴びたつつじの白い花と同化する。そう、どうかしている、朝のぼく。
“どうかしているぼく” への2件の返信
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美しい~~~~[E:shine][E:shine]
ミヤマキリシマの様に大自然の中で大群を観賞するのも好いけど、身近で眺めるのも、もっと情緒を感じますルン[E:note]
生まれたての赤ん坊の如く純粋無垢な白い花=スプーンさん。
朝起きてすぐ花を眺めるのは良いものですよ。あたまがボ~っとしていて、ココロもまだ無防備だから、花の美しさがココロの深いところまで届く感じです。家を建てたときは、四季折々、いろんな花が咲いてましたが、庭をほったらかしにしてたら、いくつかは枯れてしまいました。また植えなおさなくてはと思います。