ヨッパライ某がスシを食べたいというので雨の中を南へ走った。
昼前、漁港近くのいつもの店に着いた。ヨッパライ某はスシを、ぼくは地魚定食を注文した。食事のあと、いつもの店で獲れたての魚を買い、いつもの丘へと車を走らせた。
丘に続く直線道路を走っていくと、左手にお碗を伏せたような小山があって、その上に怪しい塔が立っているのが見える。遠くから見ると、なにか宗教施設のような感じだ。以前から気になっていて、ぼくは墓場ではないか、と想像していた。ヨッパライ某にそれをいうと、まさか、という。そこで行って確かめることになった。車をその小山の脇に乗り付け、狭い階段を上っていった。やがて例の怪しい塔が現れた。と同時に、その前方に開けた公園が姿を現したのだった。
ぼくは公園の裏側から登っていたのだった。怪しい塔は木造の展望台だった。
きれいな公園だった。天気のよい日にもう一度来てみようと思う。
夜、ふと思い出して年賀はがきの当たりを調べてみたら、4等が7枚あった。