今日も言われた。あなたってロマンチストよね。
何年か前まではそのように言われても、冗談だろう、と、一顧だにしなかった。でも今は違う。ぼくは間違いなくロマンチストだ。たまにブログを読み返すたびにそう思う。ぼくはぼくの世界を星菫派の詩人よろしく美しく感傷的に作り上げていく。今朝、一杯のコーヒーを飲むのに選んだ曲はパガニーニの主題による狂詩曲だった。そう、このようにしてぼくは意図的に幻想的な世界に迷い込んでいく。だが、幻想の世界は美しくも儚い。現実を前にして、あえなく砕け散る。ラフマニノフの甘い調べが虚空に消え入ろうとするそのとき、一人の女性が店に駆け込んで来た。もれるもれる、と叫びながら、彼女はトイレに消えていった。
“ロマンチストを撃つな” への2件の返信
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リアリストを撃て!
本物のロマンチストは、リアリストのことを、夢見るおめでたいロマンチスト、とみなすだろうな。映画マトリクスにでてくる、マトリクス世界の住民たちのように。
そういえば麦の花@てんぷるさんは、赤い薬は飲まない、って言ってたっけ?