一日のはじめかた

ぼくはぼくの世界で目覚める。みんなのでも、あなたのでもない。顔を上げ、あたりを見渡すと、どこもかしこも、ほこりっぽく、もやがかかっている。ぼくは空に向かって万華鏡を回すように、ぼくの世界を調整する。それが終わるとポットを火にかけ、コーヒーをいれる。こうしてぼくの一日は始まる。
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