風が気持ちよかったので、屋上でぼんやりしていた。
海のほうから雲が流れてくる。
ずっと見ていると、それはときどき、ぼくの好きな形に変化した。
ぼくはそれに名前をつけた。
イッシーダンゴ
ラドン
キンギョ
モーリシャス諸島
帝国
帝国は、威圧感のある、とても大きな雲だ。
それが近づきながら、刻々と変化していく。
左側が長く延びて首になり、恐竜になって、首がちぎれた。
ちぎれた首はいつの間にか消えてしまった。

“雲” への2件の返信

  1. 自分にとって心地いいものと接する至福の時間。
    そんな至福の時間が、人生をHappyにしてくれそうですね~[E:happy01]

  2. そうそう、他でもない、「自分にとって」、が何よりも大事な部分です。ぼくにとって大切なものは、概して、他の人には値打ちがないことが多いようです。

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