短いようで短かったLONG VACATIONもついに3日目となった。コーヒーを飲みながら今日は何をしようかと考えているうちに12時のサイレンが聞こえてきた。それは遠い知らないところから流れてくる。ぼくはこのサイレンの音が嫌いだ。好きな人がいるから鳴らすのだろうが、嫌いな人がいることも時には思い出して欲しい。今日は昨日に引き続き、天気が良かった。屋上でぼんやり雲を眺めていると、いつしか時が過ぎていく。それは、たとえばこんな情景だ。あれはショーシャンクの空だったろうか。刑務所での野外作業の休憩時間、塀にもたれたモーガンフリーマンが空を流れる雲を眺めている。時に思う。どうしてぼくはここにいるんだろう。