カラマーゾフの夏

きのうも暑かったが今日も暑かった。明日もきっと暑いだろう。つまり夏とはそういうものだ。ところで、夏になると、決まって読みたくなる本がある。それはカラマーゾフの兄弟、という本。不思議なことに、夏以外に読みたくなることはない。この本を初めて読んだのは、暑い夏、ガラガラ音を立てる古い扇風機の前だった。すごい作品だと思った。ぼくは猛烈に感動したのである。最近、わが家では省エネと健康を兼ねて扇風機が活躍している。しかし、去年あたりから急に調子が悪くなり、首を振るとき、ガラガラ音を立てるようになった。扇風機が音を立てるとどうなるか。そう、ぼくは、カラマーゾフの兄弟を読みたくなるのである。そういえば、新しい訳のカラマーゾフの兄弟が出ているらしい。ぜひ読みたいと思うのだが、全巻そろえると、けっこう値が張る。しかし、ウワサによると某F少年が購入した模様だ。早く読んでいただけるとありがたいなー、と思う今日この頃である。