タコ病

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朝の海は気分がいい。砂丘にも、海にも、だれもいない。ぼくはゴーグルをつけて泳ぎはじめた。ここのところ雨が降らないせいか、水が澄んでいる。少し沖に出たところで、クラゲに出あった。クラゲと遊ぶのは退屈しない。動きがユーモラスだし、形もヘンテコでおもしろい。しばらくクラゲと遊び、再びあてどもなくユラユラ泳いでいると、海底でナニか白く光るものが見えた。貝殻かな、と思って潜ってみると、タコノマクラだった。まずい。タコノマクラを手にすると、ぼくはあのビョーキが出るのだ。タコノマクラを指に挟み、スナップを効かせ、10メートルくらいピュッと飛ばす。着水を見届け、ダッシュ。途中から潜水し、タコノマクラが海底に着地する前に手のひらでやさしく受けとめる。見失ったり、タコノマクラを海底に着地させてしまったら負け。投げたディスクを犬に空中キャッチさせるゲームがあるけど、あれと同じ。カモ。学生のころに思いついた遊びなのだけど、今でも海に行くとこれをやってしまう。今日も無我夢中でやってしまい、気がついたら2時間以上やっていた。なんでこんなにハマるのか、自分でもよくわからない。なお、浅いところでやると、タコが早く海底に着地してしまうし、深すぎると、深追いして危険です。天気の悪い日や、水がにごっている日には向きません。タコが見えないので。
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 今日はコンデジで撮りました。