お客様がいらっしゃるたびに、ぼくはこう言った。
「今日は妙に静かですね」
ほんとに静かなのだ。いったいどうしたんだろう。
ぼくは不思議だった。
お客様との会話が途切れるたび、音楽が終わるたびに室内がシーンとなる。
おかしい。何かが変だ。
いや、おかしいのはぼくかもしれない。
夕方、カウンターに座っているお客様が、腕を組んで寒そうにしているのに気づいた。ぼくはハッとした。暖房を入れ忘れていたのだ。店内が静かな理由はそれだった。
暖房のいらない一日は今年初めて。さすが、三月。
“静かな土曜日” への2件の返信
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おはようございます。
陽気のせいもありますが、もしかしたら近頃のスプーンさんの「心が温かい」からではないですか(笑)。
春は暖かくなり、氷も心もとけて穏やかになりますからねぇ~。
ひと足はやく、9時から男の頭には春は来ているみたいですけどね[E:coldsweats01]。それでは・・・。
やっと春が来た、と言う感じでしたね、昨日は。
ぼくは冬が苦手なので、春が来るとホッとします。ぼくの心にある核融合炉は太陽のように熱いのですが、それに勝る恐ろしく冷え切った何かがあって、結局プラスマイナスゼロなのです。つまり、トカゲやヘビといっしょで、周囲が暖かくないと、温かくならない状態[E:spa]
9時から男さん、いつも心に太陽を、そして自分のために、日常に春をキープしていたいですね[E:notes]