朝、近所の奥さんがコーヒーを買いにいらした。
かなり年配の方。
「ここまで電波は届くかしらねぇ」
と言って、コードレスホンの子機を取り出した。
「届くでしょう、目の前だし。試しに通話ボタンを押してみれば?」
ぷぅーーーーー
「ちゃんと届いてますね」
「あら、ほんと。でも、この電話、音が小さくて聞き取りにくいのよー」
「簡単ですよ、その、音量、と書いたボタンをこうして…」
と言って、ぼくは音量ボタンを押した。
「どうです?大きくなったでしょ」
「まあ」
驚いて目を丸くしている。
「ずっと小さな音でガマンしてたのよ」
「よかったですね」ぼくは言った。
“親切なボク” への3件の返信
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マスター、いい人ー。
なんだろうか、ほんとに。
うそうそ、いい人ですよー。
「親切なボク」って
自分で書いてしまった瞬間に全ては終わった _| ̄|○
☆ふっ、さめさん、あなたはまだぼくを知らない。
☆totto*さん、そこから始まる愛もあるのです。