朝起きると青空が見えていた。台風は昨夕長崎をかすめ、日本海に抜けたらしい。西向きの窓からさわやかな風が吹き込んでいる。屋上に上がって遠くを眺めやると、いつになく指宿の知林ヶ島がはっきり見える。台風の後は、遠くまで見通せることが多い。今夜の星空が楽しみだ。ぼくは台風の後片付けをはじめた。飛んできた葉っぱや小枝を拾い集める。さらりとした、気持ちのいい風が吹き続けていた。見上げると天は高く、薄く広がったうろこ雲の下を、群れを成した羊雲が先を急いでいる。ずいぶん前に、どこかで同じ空を眺めていた。そんな気がした。風は見えないが、いろんなことをする。風車を回し、羊雲を追い、人の作ったものを壊す。夕方、風に吹かれながらビールを飲んだ。遠い山の端で、風車はいつものように回っていた。
(写真上は屋上から見える北の風車、下は西の風車)
“風車” への7件の返信
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この画像で酔いが覚めました!
昨日、抜けた分、YEBISU 缶1本空けちゃった~(*´ο`*)=3 はふぅん(笑)
風に吹かれて~ボブ・ディラン(古)^^;
どれだけ弾丸が飛んだら闘いは終わるのだろう
どれだけ人が死んだら
もうたくさんだと分かるのだろう
どれだけ人は見て見ぬ振りをして
顔を背けることができるのだろう
思い出だけでは、生きていけない
缶ビール、ください
な~んてコピー、むかしありましたね。
ぼくにもYEBIS缶、ちょうだい(笑)
風が吹く遠くを見渡せる場所、そしてビール、うらやましい絵図です。
スプーンさん、こんばんは。
ウチからも、ちょうどこんな風車が見えるんですよね。
当たり前なんだけど、その日の風向きによって
風車の向きも変わります。
そう。全くもって当たり前・・・。でもなんか解せん(笑)
鉄の塊りが空飛んだり水に浮いたりすることを
いぶかしむ気持ちとちょっと似ています。
☆こめこさん
遠い景色 いいでしょ。
遠く離れてしまうと、どんなものも現実味を失ってしまうんですよね。
生活感に乏しい、非現実的な世界で傾けるビール。
いい気分で酔えますよ。
☆totto*さん
あれはどう見ても、ヒマな人が、人をビックリさせてやろうと思って建てたんです。あんなでかいプロペラがぐるぐる回ってたら、常識のある人はだれだってビックリしますよ。解せなくて当然です。
この並び方。見たことある。北の風車。
てか。毎日みてました。
すごー。
そこから,こんなにはっきり見えるんですね。
台風の時,どんなまわり方するか,気になってしょうがなかったんですが。
まったくもって,視界にとどかなかったです。(笑
いつか見るぞ。台風と風車。
北に見えている風車は、数が多くてゴージャスなんですが、ちょっと遠すぎて、回転しているのがやっとわかるくらい。
西の風車は、けっこう近いので、今こうしてパソコンをたたいているところからも良く見えます。
台風のとき、風車はどうなってるんだろう。
ぼくも気になって見たのですが、風に向かったまま止まってました。これは想像ですが、プロペラのピッチ角を調整して、風をスルーさせてるんじゃないでしょうか。