ヌル

彼女の声は耳元でささやいているようであり、はるか遠くから聞こえてくるようでもあった。
なぜそう聞こえたのか不思議だったので、夜遅くまで考えていた。彼女と会うのは久しぶりだ。
交わした言葉は極めて少なかったが、それでじゅうぶんだった。
言葉は心の深いところに沈んでいる。突然、その距離と時間がなくなることがある。
そのむかし、FMチューナーにはヌルメーターというものが備わっていた。
ヌルとはゼロのことで、拮抗する二つの力が等価になった時、メーターはゼロをさす。
この世には同じ人はいないが、ある種同等の力を持つもの同士が向かい合うとき、ゼロの場が生まれるのかもしれない。

“ヌル” への7件の返信

  1. ヌルヌル五段活用.....○レ場??.......
    あぁ~~・・アキかしらーー((^┰^))ゞ テヘヘ

  2. その昔、赤いシリーズ作品で、主演・水谷豊の血液型が「RHヌル」だったような。
    「RHマイナス」でも稀少なのに、その上を行くネタを探してくるなあ~、ドラマを作るのも大変ね・・・とコドモ心に感じておりました。

  3. 実はRHヌルなんです。と言えばその場で悲劇の主人公になれるけど、RHヌルのB型です、だと、なぜか間が抜けた感じに…
    あ、ぼくは、ただのB型です。

  4. 今日は熱いコーヒーを持ってドライブに出かけてました。
    ヌルいコーヒーは嫌いだけど、ぬるま湯につかったような人生は好きかも。

コメントは受け付けていません。