フェイスオフ

179_1 朝一番の飛行機で沖縄に飛んだ。
レンタカーに乗って、牧志の公設市場へ。
市場内の肉屋に行って、近所の方から頼まれた豚足を買う。店頭には、豚の足や豚の顔面など、ホラー映画に出てきそうなブツが平然と並んでいる。
豚の皮などは、まるで作り物のオモチャのように見える。
ぼくは「フェイスオフ」という映画を思い出した

7月

今日から7月。
夏が始まったという実感が湧いてくる。
「ひまわり、夕立、蝉の声」
これは吉田拓郎の「夏休み」という曲の一節だ。
ここ鹿児島では六月灯という夜祭が始まる。
今年はどんな夏になるだろう。

吸血鬼の夜

酒が切れた。
ぼくは寝る前に酒を飲む。
ここのところ、お気に入りはカンパリである。
まず色がいい。
動脈血を薄めたようなきれいな赤。はるか昔、ぼくが吸血鬼だったころを思い出す。
わけがないが、この輝ける赤は、その昔、夜が危険であったころの記憶を呼び覚ます。
夜はいざなう。吸血鬼は処女の生き血を吸う。
思い当たる方は、夜、出歩かないように。

無駄な時間

風呂に入る前に酒を飲む。たいてい安い酒だ。ちなみにウォッカ。
風呂は毎日入るが、めんどくさい。時間の無駄に思える。
そこでぼくは工夫した。風呂に入る前に酒を飲むのである。
これはいい。
頭が程よくフラフラして気分がいい。
無駄に思えてた時間が案外捨てたもんじゃないと思えてくる。
しかし欠点もある。気がついたら何度も頭を洗っていたりする。
新たな無駄の創造といえなくもない。

暑い一日

どうやら外は相当暑いようだ。34度くらいあると思う。
こんな暑い日、お客様は頭にターバンを巻き、ラクダに乗ってやってくる。
そういうお客様がいらしてもぼくは驚かないような気がする。
アラブあたりでは普通の光景だ。
また、こういうのもおもしろい。
遠くから地響きが次第に近づいてくる。
やがてそれは店の前で止まる。
2階の窓からインド人が顔を出し、コーヒーをくださいという。
彼は象に乗ってやってきたのだ。

旅の準備

来週、三日間の小さな旅をすることにしている。
行き先は沖縄。
特に準備するものなどないのだけど、あまりキタナイ格好で飛行場やホテルのロビーをうろつくとテロリストと思われる可能性があるので新しい綿パンとシャツを買うことにした。
まず、ユニクロに行った。コットンパンツを試着してぼくは感動!
いつものサイズのを試着したら、オーッ!ウエストがゆるゆるじゃん。
なんと、10センチも縮んでいた。ダイエットの効果てきめん。うひゃひゃ。
今日の日記は、これを書きたかっただけだったりして。

また逢う日まで

人に相性があるように、機械にも相性がある。
先月購入したハイビジョンレコーダーが、神経質に相手を選ぶようだ。
機嫌の悪い日には、ぼくの言うことを聞いてくれない。
メーカーのサービスマンにも原因がわからない。
ぼくの愛が足りないというのか。
それならわかる。ぼくの愛には限りがある。

食物連鎖

夜。時計は10時を回っている。ぼくは寝室の机で仕事をしていた。
音のない夜。サイレントナイト。
と、家のどこかでドタンバタンと大きな音がして娘の叫び声。
ふん、きっと、クモでも出たのだろう。
ぼくは聞こえなかったことにして仕事を続けた。
風呂から上がった妻が娘の部屋に直行した。風呂の中まで聞こえたらしい。
やがて妻と娘がそろって寝室に入ってきたが、それらしいことは何も言わない。
妻は娘に口止めされたようだ。
娘の部屋は思い切り散らかっている。
紙くずといっしょにジャンクフードなども混じっている。
ぼくは何度も言う。
「部屋が汚いとダニが湧き、ダニを食べる小さな虫が寄ってくる。そして大きなクモがやってきて、その虫を食うんだ。アンダースターン?」
そして、ぼくが言った通りになる。
負けず嫌いの娘は、ぼくが言った通りになるのが何よりも悔しい。
だからぼくにはクモが出たなどとは絶対に言わない。また、こんな風にも言う。
「クモなんか怖くない」
「明日、部屋の掃除をすると言ってたよ」と妻が言った。

放っておくと消えていく

お店に籠って仕事をするようになって5年が経つ。
明らかに運動不足で、太ももなどは、見てはっきりわかるくらい細くなった。
筋肉の減少は目で見てわかるので、対策を打とうという気が起きる。
問題は、目に見えない部分の衰弱。
例えば脳。筋肉同様、使わないでいると小さくなるのか。
そういえば最近、頭を左右に振るとコトコト音がする。
ような気がする。