カイバが気持ちよく働くとき

おとといの記事に載せた名前の分からない謎の果物は、思いがけない展開で、その正体が明らかになった。
昨日の午後、常連の某F少年がいつものように店に現われた。ぼくは謎の果物をナイフで切って彼に渡し、
「コレ、知らないよね」
と、言った。ぼくは常連のお客様がいらっしゃるたびに、こうして果物の名前を探っていたのである。
すると彼は果肉をスプーンですくいながら
「名前は分からないけど、去年、ここで食べましたよ」と言った。
ぼくはびっくりした。ぼくにはその記憶がなかったからだ。
「憶えてないんですか? ほら、Mさんからもらって…」
少しずつ記憶が蘇ってきた。そうだった、常連のMさんが自宅の庭に生ったのを持ってきてくださったのだった。ぼくはさっそく、はあぶ工房のMさんに電話してみた。こうして謎の果物は「フェイジョア」という聞きなれない植物の果実であることが判明したのである。F少年に食べさせなければ、たぶん、永遠に謎のままだったに違いない。そう、F少年の海馬は食い物の記憶に関して目覚ましい働きを見せることが改めて立証されたのである。

謎の木の実 Z

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お客様から謎の木の実をいただいた。
そのトロピカルな香りはトケイソウのようでいて、なんとなくエッチっぽいが、果肉は甘酸っぱいけれど、初恋のようではない。
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タネもシカケもナイ。
風味はリンゴのようでもあるし、ナシのようでもある。
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オシマイ

nouveau

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明晩、下の店で新しい酒の催しがあるという。ぼくの席も準備してあるそうだ。ぼくは多くの人といっしょに騒ぐのが苦手だ。静かに飲むのがいい。願わくば、となりの席の人が静かな人でありますように。

ギャラリー杜にて革教室作品展を開催します

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LEATHER STUDIO feel so good 教室展の案内
DATE:12月9日火曜日~14日日曜日 10:00~18:00
(14日のみ17:00まで)
PLACE:ギャラリー杜(天文館・お茶の美老園2階) 
教室の生徒さんを中心に、革仲間の色んな作品の展示・即売します。人数に限りがありますが、簡単なWORK SHOP 端革の販売も・・・ 詳しくはfeel so goodのブログをご覧ください。
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世界に二つとない、手づくりのバッグ、革製品たち。
見るだけでも十分楽しめます。

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ブーツ

081118_01_2おとといの夜、近くの駅にある映画館に、レッドクリフという映画を見に行った。駅ビルは日曜日の夜ということもあって人が多い。それぞれが自分の好む格好をして、思い思いの方向に歩いていく。それを眺めているだけでケッコウ楽しい。寒くなってきたせいか、ブーツを履いている女性が目立った。ぼくも東京で暮らしている頃はブーツを愛用していた。理由は、背が高く見えるからであった。もともと脚は長いほうだが、ブーツを履くといっそう長く見えるのである。ところで、ブーツを履いている女性を見ていると、その履きこなしの難しさを痛感する。男と違い、スカートの女性はブーツ全体が露出する。女性は大変だなぁ、と思う。

わがままな花

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天気が良かったので、弁当を持って錦江湾公園に出かけた。
ここのコスモスは、ちょうど今頃満開になる。
たぶん、バラ園のバラの開花に合わせて植栽しているのだと思う。
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バラを眺めながら歩くご婦人たち。
それは男のぼくの目に不自然な印象を与える。
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なぜならバラは女だからだ。
バラ。それは星の王子さまに出てくる、あのわがままな花。
ぼくはバラのまわりをぐるぐる回り、カメラのレンズを向ける。
でも、バラは振り向こうともしない。
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西日

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秋が深まってくると、ビルの隙間から夕日が射し込んでくる。
ぼくの人生もそんな感じ。

やさしい朝、その2

珍しくいい気分で目覚めたのに、今日は朝から妙な具合だった。通勤時、ぼくは某国営ラジオを聞いている。その番組で映画を紹介するコーナーになったとき、電話に出た女性の映画評論家が、ある映画を紹介する中で「ブエナ・ビタス・ソシアル・クラブ」と言ったのだ。一度ならず3回も。変だなぁ、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブじゃなかったっけ。ぼくは首をひねった。しかし、何しろ彼女は映画評論家なのだ。それに、スタジオにいる二人のパーソナリティも何も言わない。ぼくは自分が間違っているのだろうと思った。そういえば、何年か前も似たようなことがあった。そのときもやはり女性映画評論家だったが…。もしかすると同じ人ではないだろうか。どうでもいいことだけど。