鍋はココロを映す鏡である

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今からいつになく余計なことを書こうと思う。などと、わざわざこんなことを書く必要はない。言うまでもなく、いつも余計なことを書いているからである。というわけで、突然、今から鍋について話そうと思う。ぼくは鍋料理に春菊を入れるのが好きだ。そこで、在りし日の春菊を思い浮かべながら、それを煮立った鍋に放り込もうと思うのである。春菊はきっと、さんさんと降り注ぐ太陽の光を浴び、冷たい北風に吹かれながらも、うれしそうに伸びていた。ああ、幸せな春菊。次に、もし、鍋に牛肉を入れるならば、同様に在りし日の牛さんを思い浮かべるのである。あの穢れを知らない澄んだ瞳はどうだ。だれだって、あの潤んだ瞳で見つめられれば、何かを省みずにはいられないような、いたたまれぬ気分になるものだ。もしかするとあなたは感極まって、鍋の牛肉を探りながらドナドナをハミングしてしまうかもしれない。次に、もし、鍋に魚を入れるなら、同様に在りし日の魚さんを思い浮かべてみる。青い海を自由気ままに泳いでいた幸せな魚さん。次に…

リソースが不足してます

目覚めると頭痛がしていた。寝る前に部屋の換気を忘れたからだ。ストーブを消したあとでこれを忘れると、翌朝きまって頭痛がする。くそっ、とつぶやきながらベッドから起き上がる。イテテテテ。ギックリ腰の後遺症で体中の筋肉が痛い。しかも死ぬほど寒い。こんな日に仕事をするのはバカだ。と、ぶつぶつ言いながら洗面所に向かう。冬の休日明けの朝はきらいだ。

And Winter Came

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冬がくる。ぼくはF少年から借りたエンヤの新しいアルバム、And Winter Cameを準備して車に乗った。山を超えたあたりで、アイルランドにあるような冬らしい空になってきた。ムーミン谷のカバたちはもう冬眠しただろうか。そんなわけで、そろそろエンヤをかけようと思い、カーステレオにつないだiPodもどき(iPodは高いので、ぼくは似たような安いのを愛用している)のボタンを押した。
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すると、思いがけず天地真理の「恋する夏の日」が鳴りだし、かなりうろたえた。運転しながらiPodもどきを操作するのは難しいのである。なかなかエンヤを探し出せないうちに車は某海浜公園に到着してしまった。すると、ここはもう正月が来ていたのだった。とにかくメデタイような気がしたので写真を撮り、公園を後にした。
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車は更に南下し、東シナ海に面した曲がりくねった道路に出た。とても冷たい風が吹いていた。某美術館の屋上で、海を眺めながら、持ってきた熱いコーヒーを飲んだ。
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Go !

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ぎっくり腰になって13日が経った。なぜか今回は長引いてしまった。昨夜まで自分で靴下が履けなかったのである。しかし、今朝起きてみると、すっかり治っていた。試しに腕立て伏せを30回やってみたが、難なくクリア。次に、恐る恐る腹筋運動をやってみた。ちょっとヤバそうな気配があったので20回で止めた。次に、ジャンプをしてみた。実をいうとこれがけっこう難易度が高い。ヘタをすると激痛に襲われ、その場にうずくまることになる。OK、クリアした。
フフフフ、ハーッハーッハー。
いけるぜ、キミ

混浴温泉

さっきmixiのニュースで知ったのだけど、混浴温泉が流行っているんだそうですね。
いいな~。行きたいな~。
と、一応、男だから言ってみるけど、実際のところ、ぼくにはそんな勇気はありません。

世間の生活は他人のものである

だれだったのか思い出せない。ずいぶんむかしのことだ。その女性は「わたしはコールガールになりたい」と言った。その時ぼくはどう答えただろう。おぼえていない。どうしてこんなヘンな思い出をわざわざ書くかというと、さっき植島啓司さんのコラムを読んでいたら、
ジャネット・エンジェル『コールガール』(筑摩書房、2006年)を読んだ
という記事があって、それがとても興味深かったからだ。たとえば、こんなくだりがある。以下引用
チェスナットヒルにひとりで住むほっそりとした男との一夜は印象的だった。彼はジェンに下着姿になって化粧するところを見せてくれと言う。「それだけでけっこうです」。そして、彼に次のように話しかけてくださいと言うのである。
 彼はベッドの足もと側にあるルイ十五世様式の椅子に腰かけた。「こう言ってください。『お母さまはね、お父さまとお出かけする仕度をしているのよ』」細く震える声で言った。まるで遠いかなたから聞こえてくる声のようだった。「『シッターがまもなく来るわ。今夜は、お父さまがわたしを夕食に連れて行ってくださるの』」
 たいていのコールガールは彼を笑いものにするか、楽な客だったとせせら笑うことだろう。だが、彼女の場合は違った。
引用ここまで。
ぼくはたぶん一人の男であるけれど、いったいぼくは何なのか、どこから来たのか、さっぱりわからない。でも、こういう文を読むと、どこかに手がかりがありそうな予感がして希望がわいてくる。

ふりむけば愛

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うちの店のまわりにはノラ猫が多い。下町とはそういうところだ。やつらは例外なく不細工な顔をしているが、その目つきはジャングルに棲むヒョウのように精悍である。昼すぎ、駐車場で日向ぼっこをしていると、この界隈では見かけない猫が目の前を走り去った。振り返って見つめるその目が妙に色っぽい。その時、なぜかふと、こんな言葉を思い出した。生前、祖母がぼくに会うたびに言っていた。お前は女にだまされやすいから気をつけるんだよ。

来年こそは

ギックリ腰が先週より強力になって戻ってきたせいで、朝からヒーヒー言いながら仕事をしていると、昼すぎに霊能者のテッちゃんがやってきて、そのスーパーナチュラルなワザで治療してくれた。その時はさほど効果を感じなかったのだけど、彼が帰ったあとで、驚くほど良くなった。具体的には、イスから立ち上がるときの激痛が、雲が晴れるように消えてしまった。placeboだと指摘されそうだが、どうもそうではないようだ。ぼくは疑い深い性格なので、何度もイスから立ち上がって確かめてみた。世の中には不思議なことがあるものである。テッちゃんが帰ったあと、いつも屋久島からネットで注文を下さるOさんがいらっしゃった。彼女と話していると懐かしい気分になる。それはちょうど日当たりの良い縁側でお茶をすすっているみたいな。彼女が屋久島で暮らしている人だからかもしれない。雲の話や、屋久島に生えている木の話し、屋久島の昼と夜は別の世界だ、といった話で盛り上がった。彼女の知人には樹木と話ができる人がいるそうで、その人によれば、樹木は人が好きで、パワーを欲しがる人には持っているパワーをいくらでもあげてしまうのだそうだ。それで弱ってしまう樹木も多いらしい。屋久島って、なんだかすごそうだ。よ~し、来年こそは屋久島に行くぞ!

初めての教室展、始まりました

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先日もお知らせしましたが、当ブログにもリンクさせていただいているLEATHER STUDIO feel so goodさんの「初めての教室展」が本日より始まりました。場所はギャラリー杜(天文館・お茶の美老園2階)です。天文館に出かけられた際は、ぜひ寄ってみてください。キラリと光る個性的な作品たちが、あなたをお待ちしてます。
DATE:12月9日火曜日~14日日曜日 10:00~18:00
(14日のみ17:00まで)
PLACE:ギャラリー杜(天文館・お茶の美老園2階)