7段圧力プラチナ真空釜

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ネットで注文した電気釜が届いた。上に載っているのは同時に注文した米研ぎボウル。7段圧力のプラチナ真空釜。意味不明。でも、なんか強そう。
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箱から出してみると宇宙船みたいな流線型ボディ。なんか、しっくりこない。変な感じ。
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ぼくの知ってる正統的な電気釜はこんな感じ。

電気ガマを買う

電気ガマを掃除してたら壊してしまった。買いに行くのもめんどうだし、ネットで買うことにした。価格コムで調べてみると、売れ筋ランキング1位はパナソニックの製品で、最安値は65,367円。ぼくは一瞬、桁を見間違ったかと思った。電気ガマなんて5000円くらいのもんだろうと思っていたのだ。60000円もする電気ガマなど買う気はサラサラないのでランキング2位を見ると、それは象印の「極め炊き」という製品で23,793円であった。それでもぼくの常識から見れば派手に高い。米を炊くのに何でそんなに金がかかるのか。腑に落ちない。そこで謎を解くためにメーカーのページを見てみることにした。すると、科学を駆使したようなめんどうな解説がズラズラ書いてある。いわく、真空釜の内側にコーティングしたプラチナナノ粒子の作用で釜内の水質が弱アルカリ性に変化します、とか。ほう、プラチナナノ粒子ね、で、それなんなの、などとぼくは思いつつ、最後に書いてある希望小売価格に目が行った。え、57,750円もするの? それはぼくの思考回路に微妙な変化をもたらした。57,750円が23,793円なら安いんじゃないか。ぼくはそれ以上深く考えるのを停止し、購入のボタンをクリックした。

山は秋の風が吹いていた

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車は南に走っていた。いつものように海岸線を南下するつもりでいたのだが、どうにも暑いので、思わずハンドルを右にきり、山に向かってしまった。曲がりくねった坂を上りきるころには、窓から吹き込む風もぐんと冷たくなっていた。尾根沿いを走るスカイラインの途中にある某公園に車を止め、涼風の吹き渡る野原で弁当を広げた。
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おかずは例によって魚肉ハンバーグであった。食事を終え、野原を探検した後、車は山を降り、海に向かった。
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久しぶりに灯台が見たくなり、みやげ物屋の近くに車を止めて灯台へと歩いた。いい風が吹いていたが、日向はとても暑かった。

鈴虫の声

時計は12時を回ろうとしている。今夜こそは早く寝ようと思う。窓を開けると、向かいの空き地から鈴虫の涼しげな鳴き声が聞こえてくる。これを聞きながら眠りたいと思うのだが、外は桜島の灰が舞っている様子なので、窓を閉めて寝るしかない。

幻の夏

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見たことのない夏がやってきて、ぼくの知らない言葉で、なにかつぶやいて帰って行った。ぼくの夏は、青い空に白い雲の浮かぶ遠い景色の向こう側から、いつもやさしく手を振っている。