電気ガマを買う
電気ガマを掃除してたら壊してしまった。買いに行くのもめんどうだし、ネットで買うことにした。価格コムで調べてみると、売れ筋ランキング1位はパナソニックの製品で、最安値は65,367円。ぼくは一瞬、桁を見間違ったかと思った。電気ガマなんて5000円くらいのもんだろうと思っていたのだ。60000円もする電気ガマなど買う気はサラサラないのでランキング2位を見ると、それは象印の「極め炊き」という製品で23,793円であった。それでもぼくの常識から見れば派手に高い。米を炊くのに何でそんなに金がかかるのか。腑に落ちない。そこで謎を解くためにメーカーのページを見てみることにした。すると、科学を駆使したようなめんどうな解説がズラズラ書いてある。いわく、真空釜の内側にコーティングしたプラチナナノ粒子の作用で釜内の水質が弱アルカリ性に変化します、とか。ほう、プラチナナノ粒子ね、で、それなんなの、などとぼくは思いつつ、最後に書いてある希望小売価格に目が行った。え、57,750円もするの? それはぼくの思考回路に微妙な変化をもたらした。57,750円が23,793円なら安いんじゃないか。ぼくはそれ以上深く考えるのを停止し、購入のボタンをクリックした。
山は秋の風が吹いていた
ズームアウト
鈴虫の声
時計は12時を回ろうとしている。今夜こそは早く寝ようと思う。窓を開けると、向かいの空き地から鈴虫の涼しげな鳴き声が聞こえてくる。これを聞きながら眠りたいと思うのだが、外は桜島の灰が舞っている様子なので、窓を閉めて寝るしかない。
幻の夏
夏のクラクション
今朝、某国営ラジオを聴いていたら、アナウンサーが次のようなメールを読み始めた。「やっとツクツクボウシが鳴き始めましたね、暑かった夏もいよいよ終わりです。ホッとしました」。うげ~~~! ぼくは自分の耳を疑った。この世にツクツクボウシが鳴くのを待っている人がいるなんて。ぼくはツクツクボウシの声を聞くと具合が悪くなる。それは遊び足りなかった日曜の夜に日曜洋画劇場のエンドテーマを聞いたときのような最低な気分なのだ。いやだ。夏が終わるなんて。信じられない。とても悲しい。
写真立て
不思議な光
LONG VACATION四日目
短いようで本当に短かったぼくの夏休みも今日で終わり。夏休み最後の日ということで、ドライブに出かけた。夜バーベキューをする予定なので、あまり遠いところには行けない。山を一つ越えるふりをして左折し、交差点のない広い道をしばらく走ると、やがて水が清いことで有名な某公園にたどり着く。
この道路は間もなく全線開通らしい。あちこちで標識を取り付ける作業をしていた。
腹が減ったので、公園に行く前に大きな水車のある某そば屋に寄った。のどが渇いていたので、麦茶がとてもうまかった。
公園はとても涼しく、ぼくは透きとおった川沿いを歩き回った。
すると、誰かが川の中からぼくを見ているような気がしたので思わず目をやると、人面岩が虚空を睨んでいるのだった。
公園のふちを流れる水路を追って公園の外にでる。水路は民家の庭に引き込まれ、鯉の泳ぐ池に流れ込んでいたりした。とてもうらやましい、すてきなところだった。
家に帰り着いて一息ついた後、屋上でバーベキューの準備。これで短いようで本当に短かったぼくの夏休みも本当に終わりなのだった。