ビールの泡

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あさき夢
あわき恋
遠き道
青き空
これ、井上陽水のなんとかって曲。
いつのまにか口ずさんでることもしばしば。
浅く、淡く、遠い。ぼくの毎日
生きている実感って、よくわからない

雨のステイション

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今日で2月も終わり。というわけで、雨も降っていることだし温泉に行くことにした。海沿いの道を1時間ほど走り、いつもの温泉に着いて引き戸を開けると、そこには天ぷらにして塩をかけるとうまい、あの草が活けてあった。
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雨に打たれながら温泉につかっていると、あまりに静かで、今にも時間の流れが止まってしまい、もしかするとデジャビュが起きるんじゃないか、みたいな雰囲気になったが何も起きなかった。帰るとき、温泉のご主人に、あの活けてある草は、天ぷらにして塩をかけるとうまい、あの草ですよね、と聞くと、そうですよ、裏山にたくさん生えてます、とのことだった。
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帰る途中、路肩に車を止めて山道に少し入ると、天ぷらの草が土手のあちこちからモグラたたきのモグラみたいに顔を出していた。
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ヨッパライ某が、某てびねり陶器屋さんに行きたいというので、本土最南端の某駅の方へ走った。途中、道端に無人野菜売り場があったのでキャベツを買った。取れたてのキャベツが50円。
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本土最南端の駅
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某植物園にも寄ってみた。桜が満開だった。

空想と科学の間はバナナいろ

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どんな死に方がかっこいいかいろいろ考えた結果、バナナの皮ですべって死ぬのがかっこいいという結論に達し、どこかに書いた。それを憶えていてくれた人からバナナチョコをもらった。

白いレギンスとエル・スール

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去年の今頃のことだ。ぼくはイオンの2階で白いレギンスを買った。北海道旅行のためだ。白いレギンス(別名モモヒキ、またはデコンバッチ)については、それまでぼくは一度も愛用したことはなかった。しかし、この冬の寒さはやはり異常だった。ぼくはその寒さに耐えられず、ある寒い夜、ついに白いレギンスをはいてしまった。以来、白いレギンスは、ぼくの素肌にピタリと貼りつき、二度と離れなくなってしまった。しかし、ディズニー映画の終わりが常にそうであるように、呪文が解かれる日は必ず来るのである。
ところで、これを書いていたら、あの映画がまた見たくなった。もしかすると某F少年が衝動買いするような気がする。

位相の回転する会話

昨夜、食卓に皿が並ぶのを待つあいだ、ぼくは絆創膏をはがしたばかりの右手の傷を眺めていた。数日前、洗濯機の修理をしていて手が滑り、部品の角で切ってしまったのだ。するととなりにいた息子が、それ、どうしたの?ときいてきた。洗濯機を修理していて手が滑ったのだ、と言うと、ふーん、治った?と言うので、ぼくは傷口を見つめ、心配するほどじゃない、と言おうとしたが、向かいに座った妻が、完璧になおったよ!すごいよね。と言った。すると息子は、ぼくには洗濯機なんか直せないよ、と言った。

故郷は地球

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ブランコをぐんぐんこいで、ついに引力をふりきり、月まで飛びそうになったとき、ぼくは地球を意識する。地球との別れをはっきり感じるからだ。ブランコは地球を思い出させる乗り物だ。おなじく地球を意識させるベンチがある。なぜそうなるかは分からないがとにかくそうなる。

ウソが言えないぼく

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某植物園の今月の目玉はチューリップ展。屋内庭園の入り口は数千本のチューリップで赤く染まっていた。ナニナニ展、ナニナニ祭りと聞いてどこからともなくゾロゾロ集まってくるのがオバチャンたち。屋内庭園は集まったオバチャンたちの甲高い笑い声で熱気を帯びていた。ぼくはオバチャンたちのじゃまにならぬよう、気配を押し殺してそっとチューリップに近づき、数枚写真を撮った。と、突然、近くのオバチャンが叫んだ。あたしとどっちがきれい?アハハハハ

春だったね

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コーヒーと弁当を持ってドライブに出かけた。右手にハンドル、左手にコーヒー。海が輝いてとても綺麗だった。
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植物園は本気で春だった。アカシアとアブラナの甘酸っぱい匂いが毒ガスのように充満し、ぼくの頭はもう少しで狂うところだった。
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左のピンクが伊豆の踊り子、奥の黄色がアカシア、右下アブラナ
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伊豆の踊り子。薄いピンクのかわいい桜
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桜の後ろでボケているのはチューリップ
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弁当は加世田の海浜公園で食べることにした。おかずは例によってニッスイの魚肉ハンバーグ。ひとりでこんなに食べられない、と思ったが、全部食べてしまった。
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青春からの脱出

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高校を卒業した頃の話だ。友人Tは卒業と同時に免許を取り、数万円の中古車を買った。それはフェローマックスという2サイクルエンジンを載せた軽自動車であった。ある日、友人Tは、その車で一生懸命スピンターンの練習をしていた。今の若い男達には理解できないと思うが、当時、高度なテクニックで車を走らせることが女にモテる条件の一つだと信じられていたのである。彼が練習しているとき、ぼくはその隣に座っていた。何回目かのトライで見事にスピンターンが決まった時、ハンドルの付け根付近から白い煙がもうもうと噴き出し、室内に充満した。ぼくらはあわてて車から脱出したのだった。
写真の車は、先日息子が10万円で買ってきた軽自動車。先日姉の車を土手に激突させ、廃車にしてしまった。ぼくに似ず、運転が下手くそなのである。しばらくは安い車に乗るのが正解であろう。