People talking without speaking.
People hearing without listening.
next
それは秘密
Komayuさんの作品から
なんとかジャスミン
ノスタルジジー
海に着いたのは夕方だった
ぼくの住んでいる団地の周辺には田んぼがたくさん残っている。この時期、稲穂は頭を垂れ、刈り取りを待つばかりだ。そんな風景を見てこようと、歩いて田んぼに向かった。田んぼは眼前に迫る山の麓に広がっており、山奥から流れ出る豊かな清流に潤されている。旧伊作街道はその流れに沿って山の奥へと消えている。
旧伊作街道をちょっとだけ歩いて帰ってくるつもりだった。はいてきた靴も底にスリットが入った室内履き。歩いていくと、キンモクセイのいい匂いがしてきた。ずっと上のほうから匂ってくるようだ。
結局、ずいぶん上まで登ってしまった。道端にいたヤマガニ君
旧街道を登っていくと、今の伊作街道の平治というバス停に出る。そこが旧伊作街道の終点だ。
現在の伊作街道は交通量が多く、歩道もほとんどない。路側帯も狭く、大型トラックが来るたびに恐ろしい思いをする。伊作峠を過ぎてしばらくすると下り坂だ。
どんどん下っていくと、右手に大きなそば屋が見えてくる。たまに歩道があって喜んでいても、それは束の間のこと。
のんびり歩いていると、車では気づかない面白い風景が次々と現れ、目を楽しませてくれる。
さらに歩いていくと、道はぐっと平坦になり、黄金色の田園が広がった。足の裏の皮がむけたらしく、ヒリヒリする。底の薄い靴をはいてきたのだからしょうがない。
伊作の街を抜け、松林をどこまでも歩き、砂丘を越えると海が見えてきた。東シナ海。
時計を見ると5時半だった。時折雨がぱらつく。
家を出たのが10時半だったので、海まで7時間かかったことになる。
帰る頃には日もとっぷりと暮れていた。伊作の商店街の外灯がノスタルジック
大きな地図で見る
ぼくとTVは仲がわるい
昨夜、テレビをネットにつなぎ、試しにyoutubeなんぞを開いてみた。検索画面上のソフトキーボードで文字を打ち込むのだが、もどかしくてやってられない。じれったくて気が狂いそうだ。何度も失敗を繰り返し、30分ほどかけてやっとサンダーバードOPを見ることができた。やれやれ、この機能はまったく使いものにならんわい。SONYもくだらねえものを作りやがって。
一夜明けた今日、娘に「テレビをネットにつないだよ。映画の予告ばかり集めたページがあって、コレはまぁ少しは使えるかも」と、暗に、「ふっ、使って驚くな、死ぬほどがっかりするからな」という含みを持った笑いを浮かべて言うと、珍しく興味を持ってリモコンを手に取った。使い方を簡単に説明すると、最初に開いたyoutubeの検索画面ではリモコンを巧みにあやつり、十秒そこいらで目的の動画に到達した。ぼくはあっけにとられた。そしてますますテレビが嫌いになった。
注 上の写真のブツはTVではありません。ほんとはこのブツについての記事を書くつもりだったのですけど