録画しっぱなしの映画で満杯になったレコーダーに空きを作るため、せっせと録りためた映画を見ては消している。ゆとりを楽しむはずの映画鑑賞が半ば義務化、作業化してしまったのはちょっと悲しい(笑)。昨夜はポールニューマン、ロバート・レッドフォード主演の「スティング」と「マザー・テレサ 母なることの由来」を見た。スティングは学生時に見たときのあのスリリングな感動を再び味わいたくて録画しておいた。いやー痛快。古くなってもおもしろい。映画はこうでなくっちゃーね。いっしょに見たヨッパライ某に感想を聞くと、「いくらおもしろくても人をだますのはちょっとねー」とのことで、評価は低かった。マザー・テレサ 母なることの由来はマザーテレサの生の言動を記録したドキュメンタリー映画。これにはただひたすら感動、その言動に驚きまくり、目からウロコが3枚くらい落ちた。涙が止まらなかった。人生変わるかも。
ラクダの夢
山の中の店
ばたばたと店じまいをし、車をとばして家に帰り着くなり家族をせかして車に乗せ、暗い夜道をひた走った。行き先は今日、店でお客さんに教えていただいた山の中の店。8時までにいらしてください、とのことでトイレに行くひまもなかった。走りながら、となりに座っているヨッパライ某に、お金は持ってきた?と聞くと、うん。という返事。以前、財布を忘れた前科があるので、以来、しつこく聞く癖がついてしまった。で、いくら持ってきたの? 一万円。えー、それじゃー足りんかもよ。だってOさんのオススメなんだから、それなりの店に決まってるじゃないか。するとヨッパライ某は、えーー、どうしよう。と言った。そこでぼくは、あんたが生ビールを飲まなきゃ何とかなるさ、と言った。
☆ファンクラブ掲示板その後その2☆
一昨年の今頃にぎわっていた、ぼくのファンクラブ掲示板、まだ残ってるんですね。なんだかうれしいなーっと。それにしても一年って、あっという間だなー
もし宝くじが当たっても
金曜日の午後はたいていヒマだ。外はこの冬一番の寒気とやらで、刺すような冷たい風が吹いている。そんなヒマな午後、カウンターでは二人の魅力的な主婦が熱いコーヒーを口に運んでいた。どういう脈絡からか、もし宝くじが当たったら、という話題で盛り上がっていたが、くじが当たっても絶対、夫には黙っている、と、二人はさも当然事のように頷きあい、ぼくに向き直って、女はみんなそうだよ、と、ためらいなく断言し、さらに、うそだと思うなら奥さんに聞いてみなさいよ、と、男族の端くれとしていささかの動揺を隠せないでいるぼくを軽く突き放した。そして、こういって、からからと笑った。
「男はしゃべるよねー、ぜったい」
標本
Blue Mountain No.1
夕方、常連のTさんが豆を買いにいらした。そして、
「今日はいそがしいからすぐに帰ります、ブルーマウンテンください」とおっしゃった。彼女がいつも買うのはトラジャ、フレンチ、グアテマラなので驚いていると、
「ダンナに飲ませてあげようと思って、うふ」と、にっこり笑った。
そして、ブルーマウンテンのほかに、いつものフレンチ、グアテマラを買って帰られた。ぼくはなんだか懐かしいような、とても温かい気分になった。彼女が帰った後、常連のMさんがいらっしゃって、やはりブルーマウンテンをお求めになった。そこでぼくは、さっきいらしたTさんの話をした。
「さっきいらっしゃった若い奥さんは、ご主人に飲ませてあげるんだ、と言って、これを買っていかれましたよ」するとMさんは、
「へえーっ、うらやましいですね。ぼくのうちじゃ、ぜったい考えられないな」と、寂しそうに笑った。
※ブルーマウンテンNo.1の売価は、ほかの珈琲豆の3倍くらいです
Blue Mountain No.1 生豆